建設業界志望学生が行うべき自己分析

就活情報

2025.07.08

皆さん、こんにちは。人事役員の佐伯です。

合同説明会・これから始まる夏インターンと就職活動を本格的にスタートしている方も多いと思います。今回は、私が就職活動において最重要と考えている自己分析についてブログをまとめました。


なぜ自己分析が重要なのか?

自己分析=就職活動における羅針盤を作製すること!

就職活動は、単に企業に応募するだけでなく、自身の将来を設計し、実現するための人生の分岐点です。まず自分自身を深く理解することが不可欠です。自己分析は、就職活動における最も重要なステップの一つです。就職活動で有名だから、OBがいるから、給与がよさそうだから・・・で企業を選んでいませんか?もしかしたら数十年働く企業になるかもしれません。自身がなにに情熱をそそげるのか・譲れないものはなんなのか?・どんなキャリアを歩みたいのか?・・etcを自己分析を通し考えてくださいい。それが企業選びにおける基準(羅針盤)となると思います。

自己分析の目的

自己分析の主な目的は、選考において自身の「武器」となる強みや特性を整理し、自身の志向性やキャリアの軸を明確にすることにあります 。

ちなみに企業側は、応募者が自社が求める人材像とマッチしているか、入社後に活躍が期待できる人材であるかを判断するために、学生の強みや価値観、そしてそれを裏付ける具体的なエピソードを求めています (時々、嘘エピソードをする学生もいます。。。。ばれるからやめましょう。。。)


具体的な自己分析方法:自分を深く掘り下げる

1. 過去の経験の深掘り(「なぜ?」を繰り返す)

まずは、自身の過去の行動や経験を、どんなに些細なものでも良いので(どんなに小さいことでもOK)、できる限り具体的に洗い出すことから始めます 3。次に、それぞれの経験にタイトルをつけ、「背景→取り組み→結果」というプロセスで整理します 3

この整理ができた上で、それぞれの経験に対して「なぜその行動を起こしたのか?」「きっかけは何か?」「なぜその事象に力を発揮できたのか?」といった「なぜ?」という問いを繰り返し投げかけ、深掘りします 3。この「なぜ?」の繰り返しは、単なる経験の羅列ではなく、その行動の根底にある「行動特性」や「モチベーションの源泉」を洗い出すための強力なツールです 。表面的なスキルだけでなく、自身の「パーソナリティ」や「価値観」を深く理解し、どの企業が自身に向いているのかを考える材料となります。

2. 強み・価値観の言語化

過去の経験を深掘りすることで得られた情報から、「自分がこれまでどういったことに興味を示し、意欲的に活動してきたのか」「どういう環境の元でモチベーションを感じたのか」といったモチベーションや志向性に関する側面を整理します 。また、「課題や目標に対し、どういう思考の元、どういう行動をとったのか」「成果を出す中で自分のどういった性質や強みがその成果に寄与したのか」といった資質や能力に関する側面も明確にし、言語化します 。これらの言語化された強みや価値観は、企業選びだけでなく面接で自身の魅力を伝える上での核となります。

3. 他己分析の活用

自己分析は、内省的なアプローチだけでは客観性に欠ける場合があります。そこで、友人や家族、バイト先の同僚など、自身のことをよく知る第三者に「自分はどんな人間か」「どんな強みがあるか」を聞く「他己分析」を合わせて行いましょう。客観的な視点を取り入れることで、自己認識とのズレを把握し、より多角的で信頼性の高い「自己ブランド」を構築できます 。これは、企業が求める「客観性」や「自己認識の正確さ」を示す上で重要であり、ESや面接での自己PRに深みと説得力をもたらします。

4. その他有効な方法

  • 自分史やモチベーショングラフの作成: 自身の人生を振り返り、モチベーションの浮き沈みをグラフ化することで、自身の興味や意欲の源泉を視覚的に把握できます 3

(弊社では希望があればインターン参加者に作成方法をお教えしています)


建設業界で求められる資質との結びつけ方

ここから建設業界に絞ったお話しをします。建設業界は、単一の技術スキルだけでなく、安全管理能力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、プロジェクト管理能力といった多面的な資質が求められます 。これらは、現場の複雑な状況に対応し、多様な関係者と協働してプロジェクトを成功に導くための「現場力」を構成する要素です。(設計職も同様です)学生は自己分析で洗い出した自身の強みを、これらの「現場力」を構成する資質と結びつけてアピールすることで、より具体的なご自身の可能性を示すことができます。

建設業界は、高齢化、人手不足、長時間労働、インフラ老朽化といった多くの社会課題を抱えています 。これらの課題解決には、技術力だけでなく、問題解決能力、粘り強さ、そしてチームワークが不可欠です 9。学生は自己分析で得た「課題解決力」や「粘り強さ」といった強みを、これらの業界課題への貢献という視点から具体的にアピールすることで、企業にとって魅力的な「課題解決型人材」としての印象を与えることができるでしょう。

以下に、建設業界で求められる主要資質と、それらを自己分析でどのように紐づけるかのポイントを示します。

資質項目自己分析での紐づけポイント
コミュニケーション能力9・チームでの意見調整や情報共有の経験
・「相手の意図を汲み取る力」「分かりやすく説明する力」を証明するエピソード
例)サークルでメンバーと一緒に●●した経験  
安全管理能力・危機察知能力・リスクを想定し、慎重に物事を進めたエピソード 9・責任感の強さや正確性を重視する姿勢
例)問題に直面したが、●●に気をつけて最後までやり遂げた。 
問題解決能力・予期せぬトラブルに対し、冷静かつ迅速に対応し解決に導いた経験
・困難な状況下で、創意工夫を凝らして目標達成したエピソード
例)バイト先で問題が発生したが、迅速に問題解決をした。
計画性・論理的思考力・目標達成に向けた緻密な計画立案と実行の経験 ・複雑な情報を整理し、体系的に物事を考えたエピソード
例)資格取得において計画的に学習を進めた
体力・精神力・粘り強さ・長時間にわたる活動や、肉体的に厳しい状況を乗り越えた経験(例:部活動、アルバイト)
・困難な目標に対し、諦めずに努力を継続したエピソード ・プレッシャー下でも冷静さを保ち、成果を出した経験 
リーダーシップ・プロジェクト管理能力・チームやグループをまとめ、目標達成に導いた経験
・プロジェクトの進捗を管理し、関係者と調整した経験
・チームメンバーの意見を聞き、的確な指示を出したエピソード
例)組織(サークル・バイト・課外活動)をまとめた経験
技術習得意欲・建築愛・新しい知識や技術を積極的に学び、スキルアップに繋げた経験 ・ものづくりや建築物への強い興味
・関心を示すエピソード
(例:建造物の写真撮影、コンペ参加)
・資格取得に向けた継続的な学習経験

まとめ:自己分析で未来を切り拓く

今回は、私自身が今、就活生に戻ったらどんな自己分析をするか?を基にブログを書きました。自己分析は、就職活動の土台となる最も重要なステップです。だからこそめちゃくちゃ大変です。自己分析で悩んでいる。やり方がわからない方は弊社独自のメゾットで自己分析のやり方をお教えし、一緒にESの文章まで作成しています。興味のある方は下記メールアドレス・公式ラインから【自己分析希望】と記載の上、申し込みください

皆さんが納得いく就活ができるよう心より願っております。

佐伯綜合建設㈱ 人事役員 佐伯 佳優

申し込み:y.saeki@saekisogo.co.jp

公式ライン:https://lin.ee/6oHAilD