採用担当が常務に本音で聞いてみた

就活情報

2026.07.08

就活の”正解”って、本当にあるんですか?

採用イベントやインターンシップで学生の皆さんと話していると、こんな質問をよくいただきます。

「どんな学生が評価されますか?」
「学歴ってやっぱり関係ありますか?」
「大手企業を目指した方がいいですか?」

でも採用サイトを見ると、どの会社も同じようなことが書いてあります。

「主体性のある人」
「チャレンジできる人」
「コミュニケーション能力がある人」

採用担当の私も、正直思っていました。

「結局、本音はどうなんだろう。」

そこで今回は、佐伯綜合建設の常務取締役・佐伯に、少し意地悪な質問も交えながら、本音を聞いてみました。


「最初から聞きます。大手志望ってどう思います?」

採用担当

学生の多くは、まず大手企業を目指します。

正直、どう思っていますか?

常務

全然いいと思います。

私でも学生だったら、一度は受けます。

採用担当

少し意外です(笑)。

「もっと中小企業も見なさい。」と言うのかと思いました。

常務

そんなことは言いません(笑)。

でも、一つだけ気になることがあります。

「大手へ入ること」が目的になっている学生は少なくありません。

会社はゴールではありません。

その会社で何を経験して、どんな人になれるか。

そこまで考えて会社を選んでほしいですね。


「学歴って、やっぱり見ますよね?」

採用担当

これは逃げないでください(笑)。

常務

逃げません(笑)。

見ます。

履歴書に書いてありますから。

でも、それ以上でも、それ以下でもありません。

社会人になって、

「〇〇大学だから任せよう。」

なんて話は一度もありません。

最後は、

「この人なら任せられる。」

それだけです。


「面接で『この学生いいな』と思う瞬間はありますか?」

採用担当

逆に、「この学生と一緒に働きたい」と思う瞬間ってありますか?

常務

あります。

「分かりません。」

と言える学生です。

現場は分からないことだらけです。

知らないことを知らないと言えて、その場で質問できる人は伸びます。

採用担当

でも学生は、「分かりません。」って言ったら落ちると思っていますよ。

常務

それは勘違いですね。

分からないことより、分かったふりをする方が危ないです。


「インターン開始30秒で見ていることがあるって本当ですか?」

採用担当

社員から聞いたんですが、本当ですか?

常務

あります。

会社へ入ってきた瞬間です。

受付での様子。

挨拶。

社員への接し方。

そういうところは自然と見ています。

演じようと思っても、一番演じられない部分ですから。

知識よりも、人としての姿勢ですね。


「正直、『この学生は伸びないかもしれない』と思う瞬間はありますか?」

採用担当

かなり聞きづらい質問ですが……。

常務

あります。

“答え合わせ”をしている学生ですね。

面接官が喜びそうな答えを探している。

でも社会に出ると、

正解を答える仕事より、

正解を作る仕事の方が圧倒的に多い。

だから、自分で考えることをやめてしまう人は苦労すると思います。


「逆に、5年後に差がつく学生って何が違うんですか?」

採用担当

能力ですか?

資格ですか?

常務

どちらでもありません。

差がつくのは、

行動するスピードです。

分からなければ聞く。

失敗したら改善する。

まずやってみる。

この積み重ねが、5年後には大きな差になります。

AIが普及しても、ここは変わらないと思います。


「就活で一番もったいないと思うことは?」

採用担当

少し炎上しそうですが(笑)。

常務

“正解探し”ですね。

「この会社なら安心。」

「この業界なら安定。」

そんな正解はありません。

もしあるなら、入社して数年で辞める人はもっと少ないはずです。

採用担当

確かに、学生は”失敗しない会社選び”をしようとしている気がします。

常務

でも本当に大切なのは、

失敗しない会社ではなく、

失敗しても成長できる会社です。


「学生に『それは勘違いだよ』と言いたいことはありますか?」

採用担当

ありますか?

常務

あります。

「会社に選ばれる。」

そう思っていることです。

もちろん採用試験なので、会社も選びます。

でも学生も会社を選ぶ側です。

だから遠慮しないでください。

若手社員を見てください。

会社の雰囲気を見てください。

ホームページはいくらでも作れます。

パンフレットも立派に作れます。

でも、

会社の空気だけは作れません。

そこを見てほしいですね。


「もし常務が今、大学4年生だったら、どんな就活をしますか?」

採用担当

今の時代なら、どう就活します?

常務

AIは間違いなく使います。

企業研究も業界研究もAIに手伝ってもらいます。

でも、その分浮いた時間で会社へ行きます。

インターンへ行きます。

社員と話します。

実は私も、最初の就職先は佐伯綜合建設ではありません。

他社の不動産会社でした。

建設業しか知らないわけではないからこそ、会社は実際に見ないと分からないと感じています。

最後は人です。

ホームページだけで会社を決めるのは、ネットの口コミだけ見て飲食店を決めるようなものです。

実際に行くと、印象が全然違うことはよくあります。


「学生時代の自分、採用しますか?」

採用担当

これは聞いてみたかったです。

今の常務が、大学4年生の自分を面接したら採用しますか?

常務

採用はします。

でも、当時の私がそのまま佐伯綜合建設へ入社していたら、上司は相当苦労したと思います(笑)。

採用担当

そんなにですか(笑)。

常務

相当です(笑)。

昔から思ったことをすぐ口にするタイプでした。

「なんでこのやり方なんですか?」

「もっとこうした方が良くないですか?」

新人なのによく言っていたと思います。

今振り返ると、生意気だったでしょうね。

学生時代は、勉強を一生懸命やっていたタイプではありません。

ラグビーをして、アルバイトをして、仲間と飲みに行って。

今思えば、その日その日を全力で楽しんでいた学生でした。

将来、経営者になるなんて想像もしていませんでしたし、決して優秀な学生ではなかったと思います。

採用担当

でも、その頃と今では印象がかなり違います。

何が変わったんですか?

常務

最初に入ったのは佐伯綜合建設ではなく、他社の不動産会社でした。

そこで社会人としての基礎を教えていただきました。

その後、自衛隊でも多くのことを学びました。

だから佐伯綜合建設へ入社した頃には、学生時代の自分よりはだいぶ大人になっていたと思います。

もちろん、考え方は今ほど成熟していませんでしたが(笑)。

採用担当

それでも、学生時代の自分を採用する理由は何ですか?

常務

一言で言えば、

「面白そうだから。」

ですね(笑)。

正直、扱いやすい新人ではなかったと思います。

でも、生命力はあったと思います。

ラグビーでも、アルバイトでも、遊びでも、やると決めたら結構本気でした。

だから、「このまま終わる人ではないな」という感じはします。

もちろん、最初は上司も苦労したと思います。

でも、人は最初から完成されている必要はありません。

大切なのは、成長し続けられるかどうか。

だから私たちが面接で見ているのも、

今どれだけ優秀かではありません。

「この人、面白いな。」

「5年後、10年後、どんな人になっているんだろう。」

そう思える学生には、自然と興味が湧きます。人は変われると思うからです。

ただ、一つだけ条件があります。

変わろうとしている人だけです。

現状に満足している人は変われません。

だから私たちが面接で見ているのは、

今どれだけ優秀かではありません。

5年後、10年後、この人はどんな社会人になっているだろう。

そこを想像しながら話を聞いています。


最後に、常務から学生の皆さんへ逆質問。

常務

最後に、私から一つだけ質問です。

皆さんは、

「どこの会社へ入るか。」

は真剣に考えていると思います。

では、

「10年後、どんな社会人になっていたいか。」

は考えていますか?

会社は目的ではありません。

成長するための環境です。

会社の名前だけで選ぶのではなく、

「ここで働いたら、自分はどんな人になれるだろう。」

そんな視点でも会社を見てみてください。

その答えが見つかったとき、就職活動は「会社探し」ではなく、「未来の自分を選ぶ時間」に変わると思います。


採用担当より

今回のインタビューで、一番印象に残ったのは、常務が一度も「優秀な学生がほしい」と言わなかったことです。

代わりに何度も出てきた言葉は、

「成長」「行動」「変わろうとする姿勢」でした。

特に印象的だったのは、「学生時代の自分を採用するか」という質問です。

「採用はする。でも、そのまま佐伯綜合建設に入っていたら上司は相当苦労したと思う。」

この答えは少し意外でした。

学生時代は決して順風満帆ではなく、最初のキャリアは他社の不動産会社。その後、自衛隊での経験を経て、今の常務があります。

だからこそ、「人は変われる。ただし、変わろうとする人だけ」という言葉には、経験に裏打ちされた重みがあるのだと感じました。

私たち採用担当も、面接で「完璧な学生」を探しているわけではありません。

皆さんがこれまでどんな経験をしてきたのか。

その経験から何を学び、これからどんな社会人になりたいのか。

そんな話をぜひ聞かせてください。

インターンシップや面接は、会社が学生を評価する場であると同時に、学生の皆さんが会社を見極める場でもあります。

ぜひ、ホームページだけでは伝わらない佐伯綜合建設の「空気」を感じに来てください。

皆さんとお会いできることを楽しみにしています。