学生から、
「学生時代に何をしておけばいいですか?」
と聞かれることがあります。
そんな時、私は意外なことを言います。
私と話している暇があったら、友達と遊びなさい と。
これは半分冗談で、半分本気です。
私も人事役員なので、本当はインターンに来てほしいです。
でもそれ以上に、学生時代にしかできない経験をしてほしいと思っています。
もちろん、就活をするなという意味ではありません。
勉強をするなという意味でもありません。
でも学生時代にしかできないことがあります。
友達と朝まで語ること。
部活に打ち込むこと。
アルバイトに夢中になること。
趣味にお金と時間を使うこと。
何かに本気で熱中することです。
私が一番大切だと思うのは、
何かに本気で熱中した経験があることです。
熱中とは何でしょうか。
私の考える熱中とは、
気付けばそのことを考えている。
誰かに言われなくても動いている。
時間もお金も使っている。
そんな状態です。

私自身、学生時代はラグビーに熱中していました。
全国大会を目指して毎日練習していました。
これは世間から見ても分かりやすく評価される経験だと思います。
しかし、もう一つ熱中していたものがあります。
飲み歩きです。
当時の私は本当によく飲みに行っていました。
毎日のように誰かと飲みに行っていたと思います。
とはいえ学生です。
お金はありません。
ご飯は先輩にご馳走になったり、
アルバイト先のまかないを食べたり、
友人がアルバイトしている飲食店の廃棄予定の食材をもらったりしていました。
今振り返ると、よく生きていたなと思います。
ラグビーも飲み歩きも、
将来のためにやっていたわけではありません。
ただ夢中だっただけです。
ただ面白かっただけです。
だから私は、
ラグビーから何を学んだとか、
飲み歩きから何を学んだとか、
正直あまり興味がありません。
大切なのは、
本気で熱中したことがあるかどうか
です。
なぜなら、
熱中できる人は成長が早いからです。
若手社員を見ていてもそうです。
成長する人は、
最初から能力が高い人ではありません。
熱中している人です。
分からないことを調べる。
先輩に聞く。
現場へ行く。
改善する。
また挑戦する。
熱中している人は勝手に成長していきます。
そしてもう一つ。
熱中している人と働くのは楽しい。
これはとても大切なことだと思っています。
仕事は人生の多くの時間を使います。
どうせ同じ時間を過ごすなら、
何かに夢中になっている人と働きたい。
そう思います。
実際に今年入社した新入社員にも、そんな社員がいます。
彼は決して分かりやすい熱血タイプではありません。
大きな声で目標を語るタイプでもありません。
しかし現在、一級建築士の一次試験合格に向けて勉強しています。
休日に会社へ行くと、一人で机に向かって勉強していることがあります。
誰かに言われたわけではありません。
誰かに見せるためでもありません。
自分が合格したいから勉強している。
ただそれだけです。
私はそういう姿を見ると嬉しくなります。
なぜなら、それも熱中だからです。

そして今、
私が熱中しているのは佐伯綜合建設です。
どうすれば社員がもっと成長できるのか。
どうすれば若手がもっと挑戦できるのか。
どうすれば月曜日がワクワクする会社になるのか。
そんなことばかり考えています。
私たちは、
熱中できる人を採用したいだけではありません。
熱中できる会社でありたいと思っています。
若手でも挑戦できる。
意見を言える。
会社を変えられる。
失敗しても成長できる。
そんな環境をつくりたいと思っています。
学生時代に何をしたか。
それよりも、
今、何かに熱中しているか。
私はそこを見ています。
なぜなら、
熱中できる人は成長するからです。
履歴書の内容より、
あなたが今夢中になっていることを聞かせてください。
履歴書を綺麗に書くことより、
今、何かに夢中になっていることの方が大切だと私は思っています。
面接では、
学生時代に何を頑張ったかより、
今、何に熱中しているのかを聞かせてください。
もしまだ見つかっていないなら、
それも正直に話してください。
佐伯綜合建設は、
熱中できる人を採用したい会社であり、
熱中できることを見つけられる会社でもありたいと思っています
常務取締役 佐伯 佳優