「なぜ私は、佐伯綜合建設へ戻ったのか」

常務ブログ

2026.05.24


私は、昔から会社を継ぎたいと思っていたわけではありません。

むしろ、継ぎたくなかった。

正直、その気持ちの方が強かったと思います。

理由は、“自分自身”ではなく、“佐伯家の息子”として見られることが嫌だったからです。

高校時代、私はラグビー部に所属していました。

インターハイにも出場し、個人としても県指定の強化選手に選んでいただきました。

自分なりに、本気で努力していました。

ですが、その時に周囲から聞こえてきたのは、

「佐伯さんところの息子だから」

という言葉でした。

もちろん、悪気があったわけではないと思います。

ですが当時の私には、

“自分の頑張りではなく、家の名前で見られている”

ように感じていました。

正直に言うと、私は昔から“3代目らしい人間”ではありませんでした。

スポーツは好きでしたが、勉強が特別できたわけでもありません。

血の気も多く、学生時代は先生に呼び出されることもありました。

今振り返れば、端的に言うと“問題児”だったと思います。

ですが、本当は昔も今も、自分に自信がありません。

だからこそ、周囲と比較されることが苦しかった。

認められたい気持ちは強かったと思います。

ですが、自信がないからこそ周囲に反発し、周りより上に行くことばかり考えていた時期もありました。

今振り返ると、それは“強さ”ではなく、“弱さ”だったのだと思います。

だから私は、一度家業から離れました。

最初に入ったのは不動産会社でした。

その後、自衛隊にも入りました。

外の世界で、自分自身の力で働きたい。

“佐伯家”ではなく、“佐伯佳優”として評価されたい。

そんな気持ちが強かったのだと思います。

ですが、不動産会社、自衛隊と、外の世界で働く中で、自分自身の未熟さをたくさん知りました。

そして同時に、“一人では仕事はできない”ということも学びました。

実際、若手時代の私は、多くの先輩や周囲の方に助けられてきました。

判断に迷った時。
思うように結果が出なかった時。
失敗しそうになった時。

たくさんの人が支えてくれました。

その経験を通して、

“周りの声に耳を傾けること”
“素直に学ぶこと”
“感謝を忘れないこと”

の大切さを知りました。

だから私は今、若い人たちにも伝えたいことがあります。

最初から完璧な人なんていません。

私自身も、決して立派な若手ではありませんでした。

悩みながら、失敗しながら、多くの人に支えられながら、少しずつ成長してきました。

だから、完璧じゃなくていいと思っています。

悩みながら成長していけばいい。

一人で頑張りすぎなくていい。

周囲に支えられながら成長していけばいい。

私はそう思っています。

なぜ佐伯綜合建設に戻ったのか?

それは、“家業だから”ではありません。

私を育ててくれたのは、親だけではなく、社員のみなさんだったからです。

高校時代、私は実際に現場でアルバイトとして働いていました。

夏の暑さ。
冬の寒さ。
体力的な厳しさ。

現場仕事は決して楽ではありません。

それでも社員のみなさんは、汗だくになりながら、笑顔で働いていました。

冗談を言い合いながら作業している姿。
暑い中でも声を掛け合いながら働く姿。

私はその光景を、今でも覚えています。

当時は、正直そこまで深く考えていたわけではありません。

ですが今振り返ると、自分が今こうして生活できていたのは、社員のみなさんが現場で汗を流し、会社を支えてくれていたからだと思います。

私は社長の家に生まれました。

ですが、実際に会社を支えていたのは、現場で働く社員のみなさんでした。

社長という立場には大きな責任があります。

ですが、実際に体を動かし、お客様のために働き、会社の売上をつくっているのは社員のみなさんです。

その人たちが働いてくれていたから、今の自分があります。

だから私は、

「今度は自分が、社員のみなさんへ恩返しをしたい」

そう思うようになりました。

そして今は、

“社員が安心して働ける会社を残したい”

という想いが強くあります。

ただ、今の建設業界は決して楽観できる状況ではありません。

人手不足。
高齢化。
働き方改革。
AIやDXの進化。

このままでは、業界そのものの存続が難しくなるかもしれません。

ただ、私が建設業を変えたいと思う理由は、それだけではありません。

私は、社員のみなさんに、

“やりがい”と“誇り”を持って働いてほしい。

そして、それに見合った“待遇”を受け取ってほしい。

本気でそう思っています。

建設業は、人の暮らしを支える仕事です。

暑い日も、寒い日も、現場で汗を流しながら、一つひとつ建物をつくっていく。

決して簡単な仕事ではありません。

だからこそ私は、

「頑張っても報われない業界」

にはしたくありません。

やりがいだけを求めるのでもなく、

給料だけを求めるのでもなく、

“誇りを持って働き、その努力が正しく評価される業界”

にしていきたい。

社員のみなさんが、安心して長く働ける会社をつくりたい。

だからこそ、佐伯綜合建設ではDXやBIMにも力を入れています。

建設業を、“根性だけで続ける仕事”にはしたくありません。

働き方を変え、生産性を高め、若い世代が希望を持てる業界にしたい。

私は、本気でそう思っています。

私自身、まだまだ未熟です。

今でも、「もっと成長できたのではないか」と後悔することがあります。

だからこそ、これからも学び続けたいと思っています。

そして、社員のみなさんが誇りを持って働ける会社をつくり、若い世代が「建設業って面白そうだ」と思える未来を、本気でつくっていきたいと思っています。

佐伯綜合建設 常務取締役 佐伯佳優

マイナビ:https://job.mynavi.jp/28/pc/search/corp266521/outline.html