我社の経営理念の3番目に「自然の摂理に従いながら、創造力を十二分に発揮し、常に改革を心がけ必要な利益を追求し、我社が成長し続ける事を目指す」があります。この中に「自然の摂理に従いながら」という文言があります。何故この文言を入れたのかを思い返してみました。
私どもの「3つの経営理念」案をつくったのは1990年頃で、今から35年ほど前の事であります。この時私は常務取締役から取締役副社長になった頃であります。実際に「事業方針書」をつくり、この「3つの経営理念」を公表したのは代表取締役に就任した1955年頃でありました。私は、先代のようなカリスマ性は無かったので、しっかりとした「経営理念」をつくり、会社としての考え方、生き方を明確にし、それをもとに「事業方針書」を作成し社員の皆さんにそれを示すとともに、私自身も「事業方針書」に測って行動しようと心に決めてスタートしました。
少し話が逸れましたが、「自然の摂理に従って」という文言は、その頃読んだ船井幸雄先生の「人間の研究Ⅰ~Ⅲ」に大きく影響されたと思っています。「自然の摂理」とは、人が決めたルールでは無く、もともとこの世界に働いている根本的な仕組みや流れの事です。例えば、春夏秋冬、宇宙の生成発展、環境は常に変化している等です。船井先生は「自然の法則に従う経営」を提唱されています。つまり無理に逆らって成果をつくる事ではなく、世の中の流れ、人々の心、会社の強みに合った経営をしなさいという事です。簡単に書きましたが当時は船井先生の書籍を読みつくしました。その他にも、船井先生から学んだ事をいくつか紹介します。
①生き方のルール 他者オール肯定、過去オール善、プラス発想、オール感謝、嘘をつかずこだわらず、いやな事をせず、計画的に、誠意をもって世の為人の為に尽くし、効率的に、よく学びよく働き、楽しい将来の夢をえがき、未知の事は素直に受け入れ、たえず仮説をつくり正しい使命を求めて生きて行こう ②経営学=人間学 ・競争に勝つ方法=競争を超越する事・世の中には必要必然なものしかない・世の中はまったく公平である・自分の身に起こる事は、全て自分の責任である・「過去オール善」「他社オール肯定」「オール感謝」「プラス発想」 ③経営体の存在目的 1.社会に貢献する事2.経営体に関係する人たちの人間性の向上に資する事 3.1.2の目的追及の結果として収益性の追求が出て来る ④仕事における4つのコツ ・マーケティングのコツ=商圏内一番商品をつくる事・儲けるコツ=社内に生きがいを感じる一体感を作ること・客を増やすコツ=貸勘定・経営のコツ=競争相手よりお客思考 ⑤人としての生き方 人として生まれて来た事を喜び、毎日生きている事に感謝し、気にいらない事も必要な事だと認め、災いを与える人も必要な事を教えてくれる人だと許し、人としての目的=世のため人のために全力投球して、後は創造主というか天に委ねるのが最も正しい生き方だ。
これらは、ほんの一部分でありますが、我社の「事業方針書」の「佐伯グループの将来像」「経営理念」「企業の使命」「基本的な心構え」「5つの基本姿勢」に船井幸雄先生の影響があったことは事実であります。その他にも「京セラ」の稲盛和夫先生の「経営哲学」も大きな影響を受けました。私にとっては、それぞれ直接お会いする事はありませんでしたが、すばらしい師であった事は間違いありません。
皆さん、私ども佐伯グループは「事業方針書」にある「企業の使命」すなわち①社会に貢献する事②社員が成長する事③会社が成長する事を達成し続けるために存在しています。明るい未来を描き、明るく元気に正しい生き方を実践し、個人としても組織としても大きく進化成長していきましょう。
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