社長コラム 2026.05.27

先代 佐伯 泉 のことば

 

 先代 佐伯 泉が亡くなってもう20年近くになります。あっという間に時が経ったように感じますが、この間、社員の皆様が「事業方針」に則って着実に行動をして来ていただいたおかげで、佐伯グループは大きく成長して来ました。皆様の努力に対し心から感謝しています。ありがとうございます。

 私は、今でも先代の言葉をふと思い出す事があります。例えば、私が30代半ばの頃自分自身の先行きに悩んでいた時、後継者として又、経営者としてどう行動していくべきか、その為のもとになる言葉が欲しいと頼んだ事がありました。先代は、しばらく考えた後にひと言「徳」やな。と言いました。そして先代は、自分と同じように事業を始め20年くらい経った時、自分よりよほど努力をしていた経営者が会社を倒産させてしまっているのをみて、何故自分は彼らほど努力していないのに、会社が存続しているのだろう。と考えたそうです。その結論は、自分はおじいさん(私からすると曾祖父)の「徳」をもらっているからだと言ったのです。それも真剣に言うので、私は「えっ」と思ってしまいました。私が当時、求めていたのは「経営のコツ」の様なものでしたので期待外れでしたが、この「徳」という言葉の深さや重さを少し分かったのは、それから20年近く経った先代の葬儀の時でありました。多くの参列者の方々が来られました。当然、取引先の方々も多かったのですが、川辺町からも多くの方が来られました。そしてその中には、やっと歩けるような方もおられ「泉さんには大変お世話になりました」と深々と頭を下げられるのです。この時私は、会社を立派にしたり、大きくしたりするだけではダメであり、社会に貢献する事が極めて大切である事を痛感するとともに「徳を積む」事の大切さに気付かされました。「徳を積む」とは、簡単に言えば「見返りを求めず社会にとって良い行動をする事」です。「徳」を積み続けると色々な良い事が起こると言われます。しかしそれはすぐには現れないようです。最低でも3~5年は続けないといけないと思います。日々の積み重ねが極めて重要である様です。又「私がやってやった」という様な「徳」の押し売りみたいな事は、せっかく良い事をしても「徳を積む事」にはならない様です。先代は、先代のおじいさんが「徳を積んでくれた」ので、その「徳」を自分がいただいていると思ったようです。つまり「徳を積む」と自分だけではなく、子や孫にまで影響を及ぼすという事です。逆に「ごみのポイ捨て」の様な事を平気で続けていると「損を積む」事になる訳です。「善い事を行なえば善い事が起き、悪い事を行なえば悪い事が起きる」という事になります。ごみのポイ捨てをする人は、「損を積む事」になり、そのごみを拾う人は「徳を積む事」になるという事です。

 「徳」についてはまだ語りたい事が沢山ありますが、長くなりますのでこの程度にしますが、本年度のスローガンには「日々の6C・5Sの徹底」を掲げています。「日々の管理」「日々の積み重ね」は極めて重要であります。それに、どんなに小さな事でも良いので「日々徳を積む」事を加える事が出来れば、会社としても個人の人間性も大きく成長する事が出来ます。すばらしい未来を想像し、ワクワクしながらチャレンジしていきましょう!

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